2016/10/04

最適な展示空間

設置してみたい場所に実際に置いてみて作品を鑑賞してみる。

けっこう贅沢なことだと思っています。

自分が作ったものを眺める時間は自分に酔ってるようですが、考え事や振り返りの時間だったりしています。

さて、というわけで磁器製のティッシュゴミの展示をさりげなく行ってきました。

ささっと設置して写真撮っただけなので、一瞬ですが…。

ここは夜間も開放しているスペースで、人もほとんどいませんでした。

昼間とはまた違った趣があり、照明も絞られ、広いのに落ち着きのあり、磁器製ティッシュゴミには最適な展示空間でした。











2016/09/26

制作の起点

 「出来事」を感じ、意見や感想、疑問を他者へ伝達する。
伝達手段を言葉で表現するか。言葉以外で表現するのか。

 後者をとるのであれば、それが制作活動につながる起点となるかもしれない。

 せっかく言葉があるのだから「書く」「話す」で説明すればいい。前者をとれば、そうするだろう。
 しかし、伝えたいことが言葉では難しい。または、あえて言葉で表現したくない。そんな時は、制作のきっかけになるのかなと考えている。

 
 この方法で制作を行うのであれば、最初に書いた「出来事」に出会わなければいけない。
 また、その「出来事」を受け止める感性を持ち合わせておかなければならない。

 制作におけるきっかけは千差万別で一概にこれとは言えない部分も多いが、上記の方法は自分が行う制作の手順でもっとも多い例でもある。

当たり前と言えば当たり前のお話だけれど、つらつらと書いてみました。


   

2016/03/15

ティッシュゴミを外に持ち出してみる

「自分の作品を外に持ち出してみる」

 街中に磁器製のティッシュゴミを設置して写真を撮ってみたいという気持ちが前々からあり、時間を見つけて撮影してみました。

 そもそもティッシュゴミ自体が私たちの生活で身近に出るゴミということもあり、磁器で作っていても、見た目はティッシュゴミなため、風景に馴染んで撮れました。

 ティッシュゴミを磁器で作ったことがきっかけで、生活の中でのティッシュゴミのある場面などを思い起こし、景色を再現してみることで日常を振り返っていたりします。

 ゴミが磁器になるだけで、こういうことをしているわけですから私自身、磁器の素材の持つ魅力に惹かれているのだなと思います。

 ただのティッシュゴミなら燃えるゴミ。磁器のティッシュゴミは燃えないゴミになるところも素材としての強度が増して、より一層モノとしての存在感が強くなっているように感じています。










2016/03/13

テーブルに置かれたティッシュゴミ



「磁器製のティッシュゴミの焼き物を、普段使っているテーブルの上に置いてみる。」

 そもそも、ティッシュは日常的に何かを包んだり拭き取ったりする用途で私たちの生活の中で身近に使われている日用品。
 テーブルの上に丸めたティッシュゴミの状態で置かれていても、生活空間に違和感なく存在することができます。
 
 馴染むことやそこに違和感なく溶け込めるのは、そのもの自身のもつ役割が、その場所に合致している、適材適所であると考えられるからだと思います。

 実生活においては、ティッシュゴミがテーブルに置かれている時間はティッシュを使ってゴミ箱に入れられるまでの間に過ぎないわけですが。。。

 このティッシュゴミの作品を作り、この磁器の作品を日常の中で使われているであろう自然な場所に置くことにとても、私自身がしっくりきているのは、そういった日常の風景を思い返して見てみたい部分も多いのかもしれません。
 

2016/03/10

ティッシュゴミの焼き物について

久しぶりの更新です。

 写真はティッシュゴミを再現した焼き物です。
ゴミに見えるかもしれませんが、陶芸の作品です。

材質は磁器です。
かなり薄く成形されているため軽くて繊細な作品です。
これを現代陶芸と言うのか現代アートと言うのか、制作者自身もよくわかっていません。

 作ってみたはいいものの、制作してから2年ほど経過していますが、うまく作品を説明できていないままでいます。

 ただ、自分のやってきた技法と焼き物で表現できることの技術的な側面と自分自身が表現したいことが両方うまい具合に合致させて出来上がったものであることは確かです。



 写真を撮るときは、だいたいこの作品を床に。ティッシュゴミのように置いています。


 無意識にある程度、自分の中でこの作品について決めていることはありますが、もやもやした部分が多い作品です。











 
また、時間を見つけて更新していきます。